介護業界には変化が必要な時もある

3Kと言われる介護職の実情

介護職は、労働条件の厳しい職種を指す3K(きつい・汚い・危険)と言われることがある。中には、給与が安くボーナスや昇給がない職場も多く、4Kと表現する人もいる。実際の介護現場の実情はどのようなものなのだろう。
介護は、高齢者とはいえ体の大きな大人をベッドから車いすに移動させたり抱えたりしなければいけないので、腰を痛めてしまったり体力的にとてもきつい仕事であることは容易に想像できる。特に経験が浅いうちはコツが分からないので、どうしても肉体的疲労は蓄積されていく。さらに、変則的な夜勤勤務などが加わると、体調を崩してしまいそのまま職場を離れる人も少なくない。確かにこのようなことを考えると、体力勝負できつい仕事と言われるのもうなずける。介護職の仕事の一つに排泄介助やおむつの交換がある。他人の排せつ物をどうしても目にしなくてはいけない。同様に、食事介助でも食べこぼしが多かったりよだれが止まらない人も入居者にはおり、介護職員の中には割り切れない人も出てくる。介護施設で暮らすのは、抵抗力が弱い高齢者だ。インフルエンザやノロウィルスなどの集団感染が起こりやすい。介護職員は近くで接する時間が長かったり直接触れたりするので、感染の危険性はとても高いと言える。
上述したように、介護職は3Kと言われる要素があり、肉体的・精神的に限界を感じて離職する人も多い。しかし、厳しい労働条件を強いられながらも、生き生きと生活をする高齢者の姿を目の当たりにしたり、ありがとうと感謝されることにやりがいを感じている介護職員も多い。